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川上のじさまとばさまが、かわいがって育てた犬のシロ。山へいくと、えものがなんぼでもとれる。 ところがある日……。「黄金さらさら,ほほらほーっ」と枯れ木に花を咲かせるふしぎを、力強く感動的に描きます。
大好きな長谷川摂子さんの作品です。
山の場面で、『ひがしのいのしし、こっちゃこー、
にしのうさぎもこっちゃこー ワンワン』という
所が、長谷川さんらしく、楽しい台詞があり、
リズムに乗って読んでいたら、息子も
『こっちゃこーワンワン♪』としばらく言っていました。
山が紅葉していてとても素敵な色合いで、描かれていて
バッタや落ち葉なども良く書かれていて、秋に読むのに
良い本だと思います。
松の木が、縦型に描かれていて、大きく育ったことが
わかる絵で、色合いも美しいです。
時期外れに咲いた桜は、大きな木に桜が見事に咲き誇って
いて圧巻です!
同じ“てのひらむかしばなし”のシリーズで『さばうりどん』が
あります。
その絵を描かれているのも、この絵本の絵と同じ
伊藤秀男さんです。人の表情がリアルに描かれていて、
さばうりどんに出てくる山姥の口が怖かったのですが、
この絵本のいじわるばさまもちょっと似ていて怖そうです。
でも、息子は最後まで落ち着いて聞いていましたよ。 (ぷりこさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子3歳)
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