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シリーズ『狙われた国と地域 全3巻』では、 @ウクライナ(既刊) A台湾 B韓国(12月刊行予定) を取り上げ、誰がその国や地域を狙い、手に入れようとしているのかをわかりやすく解説します。2巻では台湾と中国の文化・歴史・経済から、中国との歴史上の関係を小学生にも理解できるよう多くの写真と図で紹介。世界の戦争が早く終わり、繰り返されることのないように、平和について考えるための一冊です。
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区攻撃と周辺国との衝突、生々しい事実が激化し、長期化するに従って、日本の周辺国、台湾、韓国の緊張感が高まってきていることを実感します。
しかもそれが日本と無関係ではないことを意識します。
そんな背景を意識して出されたシリーズですが、昨年出された時より重さを増しているように感じました。
中国と台湾が別の道を歩むことになった経緯には、日本の起こした戦争が深く関与しています。
しかし、台湾が中華民国として存在してからの長い歴史の中で、国としてのアイデンティティが確立されてきています。
中国本土とは共通点はあっても、別の文化を歩んでいます。
武力行使もいとわないという中国の圧力と、威嚇行動が気になります。
この本は、様々な面から台湾を考察しています。
中ほどの「中国の歴史と文化」の項では、中国大陸の歴史遺産や料理が紹介されているので、台湾の独自性から離れてしまっている怖さも感じるのですが、様々な要素を含めて考えたい本です。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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