モーリー博士は、クラゲにすっかり夢中。寝ても覚めても、まだ誰も見たことのないまぼろしの巨大クラゲのことが頭からはなれません。博士の優秀な研究チームは、何年もかけて調査や準備をすすめてきました。そしてついに、北の海へ出発です。
北極圏に着くと、イッカクの大きな群れや、シロイルカの群れに心をはずませ、氷の下にもぐって調査をしたり、毎日どこか新しい場所に行ってみたりと大忙し。それでも、巨大クラゲの姿はどこにも見あたりません。何日も何週間も過ぎていきます。
「もしかして、巨大クラゲなんて、本当はただの作り話なんじゃないかな?」
どこまでも青く深い海と白い氷、そこに浮かぶ真っ赤な船。生き生きと動き回る北の海の生き物たちと、船の中で細々と暮らす乗組員たち。美しい色彩で描かれる海の冒険の様子は、どの場面も魅力的! 見飽きることはありません。特にオーロラを見上げている時は……あれ、 一緒に見上げているのってもしかして……!?
実は海の上と海の下を同時に見ることができているのは、読者だけ。だからこそ、この絵本に隠れているしかけを読者は最大に楽しむことができるのです。夢を追い続けることの素晴らしさと滑稽さが全て包み込まれた愛すべきこのお話を、子どもたちと一緒に夢中になってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
モーリー博士は、クラゲにすっかり夢中です。寝ても覚めても、クラゲのことが頭からはなれません。まだ誰も見たことがない巨大クラゲのうわさをきいて、隊員たちと北極海に探しにでかけることに。さて、見つかるでしょうか? 美しい絵が魅力的です。読者のみなさんも、モーリー博士たちといっしょにクラゲを探してください。
実在するのかしないのかわからない「巨大クラゲ」を探しに行く大ミッション!このようなミッションは、失敗に終わった場合も、「もしかしたらあと一歩だったのに」ということがあるのかもしれません。けれども、それは「神のみぞ知ること」…
未知の世界に挑戦する研究者の姿がとても印象的でした。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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