パインさんの奥さんのアンナさんが、しばらく家を留守にすることになりました。「家事なんて簡単さ!」というパインさんに、アンナさんは「やることリスト」を準備します。しかし、そのメモをなくしてしまったパインさん。なんて書いてあったのかを思い出せたものだけ家事を済ませると、<いっぱい休む>という項目を思い出し、いろいろなことを先延ばしにしてのんびりと休みます。
そうしているうちに部屋の中や台所、お庭はみるみるうちに大変なことに! おまけに郵便受けや牛乳を配達してもらう箱までいっぱいになってしまったようです。 そしていっぱいの郵便物から、アンナさんが帰ってくる日が書いてある手紙を見つけて……。
第二弾の『パインさんのむらさきのいえ』で、自分の白い家をむらさきいろに塗り替えたパインさん。今回の第三弾目のお話は、パインさんのおめでたい「けっこんのごほうこく」からはじまります。 さて、パインさんが結婚したアンナさんがどんな人なのか、そしてパインさんとアンナさんがどんな風に暮らしているのか、ぜひお話を読んで確かめてみてくださいね。
全ての見開きに入っているポップなイラストが、お話と合わせてとっても楽しい一冊。とくにアンナさんの留守中に部屋の中や台所、お庭の様子がみるみる変わっていく様子や、パインさんがのんびり休んでいる姿にはユーモアがいっぱいです。
『パインさんのごちゃまぜかんぱん』『パインさんのむらさきのいえ』から続く「パインさん」シリーズの第三弾。「パインさん」シリーズは、絵がたっぷり入っているので、読み物の体裁でありながらも、絵本のように読みやすく、絵本から読み物への移行にもぴったりのシリーズです。とくに5歳から7歳ぐらいの子どもたちのはじめてのひとり読みにおすすめです。
真面目なようで、なぜかいつも騒動が巻き起こるパインさんのゆかいな毎日。 パインさんに会いたくなったら繰り返し開いてみませんか。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
パインさんの奥さんに留守中の家事を頼まれたパインさん。「家事なんて簡単さ!」と安請け合いしますが、アンナさんが用意した「やることリスト」をなくしてしまいます。それをいいことに、全部先延ばしにしたから、さぁ大変!テンポよく進むハチャメチャなお話が楽しく、ポップなイラストが楽しいひとり読みにピッタリの児童文学第3弾!
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