ほら、見わたせば そこにも ここにも じいちゃんとのいとおしい思い出は 色あせることなく ぼくの中にある―― ものおきで見つけた、大好きだったじいちゃんが作ってくれた凧。 サンダル、赤い風船、釣り。 凧は揚がっては落ち、大切な思い出を少年のもとにつれてくる。 そしていつしか、天の深いところとつながって……。 凧を通して、亡きじいちゃんと邂逅した少年が伝えたかったこととは? 安東みきえが紡ぐ美しい文章を、気鋭の画家nakabanが詩情豊かに表現しました。 自分にとって大切な人の存在に改めて気づき、感謝する、そんなとっておきの一冊です。
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