引っ越した町に馴染めず、家から出られなくなってしまったクマダさん。ある日、どんぐりコーヒーを淹れてみると、良い香りが広がりました。すると、喫茶店と勘違いした近所の人が、ガチャリとクマダさんの家に入ってきて…。
コーヒーが好きなので、タイトルにひかれて読んでみました。家にひきこもっていたクマダさんが、コーヒーをいれると、よい香りにさそわれた人たちがやってきて……。少しずつかわってくる、クマダさんの気持ちが伝わってきて、じわっと心に響いてきます。見返しにあったように、まさに、いっぽふみだす物語だなと。やさしく背中をおされるようでした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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