戦争に人生を翻弄され、養母とともに来日してからも、貧困やいじめに苦しんだサヘル・ローズ。 幼少期から積み重なった辛い経験は、心に大きな穴を空けてしまったといいます。 けれど、さまざまな出会いを経て、彼女は自分の心の形を愛し、笑顔で前を向けるように。 暗闇と孤独の中を生き抜いてきたサヘル・ローズが、悩みの中にいる子どもたちの孤独や痛みに寄り添い、「大丈夫」と元気づけ、自分らしく生きていくためのヒントを語ります。 また彼女は、世界中を旅し、紛争で難民となった人びと・貧困に喘ぐ人びとに会いに行き、支援する活動を続けています。祖国を追われ、貧しさの中で喘いでいる世界中の人びとの現状を知り、自分の心に引き寄せて見つめていきます。 その旅は、幼き日の自分を救うための旅でもありました。 旅の中で世界の現実を目の当たりにし、彼女がたどり着いた「真実」とは? 未来の大人に向けて、自分を愛し、他者と手を取り合って生きていくヒントが詰まった、サヘル流「人生指南書」。 <もくじ> 待っていたよ、私を見つけてくれるのを 1・家族のあり方に正解はない 〜青い部屋での記憶〜 2・人はひとりでは生きていけない 〜31年前、母と二人で日本へ〜 3・誰かのための「アナタ」にならなくていい。否定する人に好かれようとしないで 〜いじめを経験して〜 4・がんばらなくていいよ 〜私をどん底から救ってくれた言葉〜 5・迷って当たり前。大切なのは、自分が選んだ道に「責任」が持てるかどうか 〜受験、そしてやりたいことを見つけるまで〜 6・お金を「経験」に変えなさい 〜旅のゼロ地点、インド〜 8・忘れ去られた人びとが世界にいることを知る 〜貧困地域の負の連鎖〜 7・「会話」ではなく「対話」する力 〜アフリカ大陸の貧困と差別に触れて〜 9・国家と国民は分けて考える 〜ウクライナ侵攻・パレスチナ問題〜 10・自分のコップの形を愛する 〜想像と共感の扉をひらいて〜
|