相手も同じ人間なんだと本当に理解できたら、兵士にとって戦争なんて虚しいものではないだろうか。
そんなことをしみじみと考えさせられる絵本です。
でも、一人で考える時間があったから、兵隊さんはたどり着いたのです。
教え込まれたことを信じるうちは、敵はオオカミなのです。
こっちが殺らなきゃ殺られてしまう…。
戦争は恐怖との闘いでもあります。
一人でなかったら、考える時間が持てる前に行動しなければなりません。
個人より組織。
戦争の愚かさも、本質を知ることの大切さもこの本は語っています。
絵も渋いですが、松尾スズキさんの訳も味があると思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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