めいたんていシリーズのシャーマットの作品ということで、読んでみました。
六年生なのに、一年生にまでいじわるしてしまうブライアン。
それも、スクールバスという密室状態の中なので、親としてはこんな子がいたら、心配で学校に行かせられないなあと思いました。
でも、児童書の中のいじめっ子ってどこか憎めない感じで、ちょっと魅力的だったりもします。
ブライアンだけでなく、ブライアンに立ち向かっていこうとするチャーリーやマックスも魅力的で生き生きと描かれていると思いました。
ブライアンが取っ組み合いになった時の校長先生のくだした罰がおもしろかったです。
日本ではこんな罰はできないかもしれませんが、ブライアンの悲哀が伝わって来て、息子とクスクス笑ってしまいました。
チャーリーが「ブライアンはきっと、みんなに自分をみてもらいたくて、らんぼうやいじわるをしていたのよ」という見方には大きくうなずけるものがありました。
シャーマット作品は、登場人物の性格設定がしっかりしているし、読みものとしても楽しいと思います。
自分で読むなら中学年から、読み聞かせれば低学年からOKです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)
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