いつも元気な幼い姉妹マディケンとリサベットは、つぎつぎにおもしろいことを思いつきます。今日は妹がエンドウ豆を鼻につめたことから大騒動に……。スウェーデンの子どもの日常をいきいきと描きます。
女の子が主人公で、リンドグレーンで、と条件が揃った作品なので、すこし背伸びしても、娘も興味をもって聞いていました。
読んでいるときもマディケンとリサベット姉妹と一緒にいるような気分になりますが、読んだあともその気持ちが続きます。リンドグレーンの作品は魔法がかかってるみたいです!
岩波少年文庫のリサベットは、5歳前の娘には無理かもしれませんが、その中から作品を選びだして絵をつけたこの作品含め3冊は、リンドグレーンのファンとしてはとても嬉しいです。
ふたりが立ち寄ったリーナス・イダの家にかざってあった、おそろしい絵にもリンドグレーンの思いが感じられます。大洪水にのみこまれる人たちの絵なのですが、その洪水は地面にころがった小さな酒ビンから流れ出ているのです。子どもたちに、お酒の怖さを知ってほしいという強い思いを持っているのは、『リンドグレーンと少女サラ 』で知っていました。そういう点でも、読み流せるところはないなと感じます。
読んでいると、子どもっていいな!姉妹っていいな!と思ってしまいます。娘にはまだ分からないところも当然あるのですが、大事なところはわかっているので充分楽しめました。わからないところはもう少し大きくなってからの楽しみにとっておいてほしいと思います。 (おはなばたけちゃん。さん 40代・ママ 女の子4歳)
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