「ママ、まねっこでいいからだっこして」 抱きしめればきっと世界が変わるはず 。 子供を抱きしめることの大切さを教えてくれる 現代の母子の愛情を衝撃的に描いた感動の絵本。
「出会いから生まれた絵本」 内田麟太郎 幼児虐待を受けられたY子さんが、わたしのホームページを訪ねてこられたのは、三年ほど前だっただろうか。 わが子を抱けない─という苦しさに、病院へ行かれたらしい。 そして「内田麟太郎さんの絵本を読まれるといいですよ」と、教えられたという。 掲示板への書き込みは重く、わたしは非公開のメールアドレスをお伝えした。わたしもまた継母に愛されない子だった。 だから自力だけでは自分を助けられないことを知っていた。愛してくれる人に出会わなければ。わたしはY子さんにいった。 「あなたを助けられるのは、あなたのお子さんです。愛がなくてもいいから、まねっこで抱っこされたらいかがですか」。 抱っこされた子どもたちのうれしさはどんなだったろう。 その笑顔がY子さんの凍りついていたこころを、ゆっくりと溶かしていった。 まっ先にY子さんに届けたい絵本です。
味戸ケイコさんより 絵本「まねっこでいいから」をそっと静かに差し出したい。 初めてトックン、トックン いのちの音を聞きあうお母さんと子供。 初めてサラサラ、サラサラ いのちの光を浴びるお母さんと子供。 初めて心から笑いあうお母さんと子供。 「まねっこでいいから」の絵を描かせていただいた私は、震えるほど嬉しくてたまらない。 今回ほど絵本の力を信じたいと思ったことはありません。
(瑞雲舎HP「作者からのメッセージ」より)
連日、子どもの虐待のニュースを聞くたびに悲しくなります。
この絵本では、母親のつらさも描かれているのが、なお悲しくなりました。「まねっこでいいから」という女の子の痛みがつたわってきます。
虐待の連鎖は、自助努力だけはどうにもならないことがわかってきました。内田さんの温かいアドバイスが、多くのママたちに届くといいなと思いました。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子11歳)
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