木の上のくらしに飽きたことりは、他の動物たちのくらしを見て回ります。 しかし、ねずみの生活もあひるの生活もしっくりきませんでした。自分に合った生きかたが見つからず悩むことりでしたが、 思いもよらぬことがきっかけで、自分にふさわしいくらしを発見します。 ほのぼのとしてかわいらしい雰囲気のお話ですが、主題は「自分探し」という味わい深い内容です。 ことりに自分の生活を教えてくれる動物たちだけでなく、背景にいる生きもののすべてが楽しく暮らしているような 様子で、冒頭で退屈そうにしていることりの表情との対比が印象的です。 細部まで描きこまれたイラストには、その他たくさんの見所が隠されていますので、ぜひ隅から隅までご覧ください。
小鳥が木を降りてくるシーンから驚いてしまいました。
どう見ても男の子に見えるねずみくんが、女の子のように話しているのも不思議でした。
えっ、そういう本だったの?
わざとそのような仕立てにしているのだとしたら、すごい絵本です。
そう考えると、小鳥は飛ぶものという、当たり前の結論に行き着くことは不思議です。
小鳥の本当の自分が、飛ばない鳥だったら、マイノリティの絵本でした。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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