沖の灯台を海賊が襲った。チム、シャーロット、ジンジャーが、自分たちの力で灯台を守り、事件を解決していく。アーディゾーニ68歳の時、10人の孫たちに語った作品。
海洋冒険絵本チムシリーズ第9巻。 おとこは チムを かかえあげ、らんぼうに ゆさぶりました。「おい こぞう、どこを どうすりゃ いいんだ……」「ぜったい おしえるもんか」 事件は、嵐の夜に起きた。灯台の異変に気づき、ボートを出し、かけつけたチム、マクフィー船長、ジンジャー、シャーロット。4人が目にしたのは、縛られ、気を失って倒れていた灯台守だった。 センダックが潮の香り漂う美しい絵本と評価したチムシリーズ。その第9巻の舞台は、ドールハウス(人形の家)のような灯台の中。アーディゾーニ68歳の時、従姉妹であり、作家であり、シャーロットのモデルとも想像できる、幼い頃の友クリスティアナ・ブランドと、10人の孫たちに捧げられた作品。 アーディゾーニ生誕100年を記念して企画され、新規の製版により美しくよみがえった2000年版。それぞれの巻は、起承転結を整えた話として完結しながらも、全巻が一つの物語を作って流れている。
今回も、チムは、大変な事件に巻き込まれてしまいます。
チムたちが、よく遊びに行っていた灯台を舞台に、わるい海賊との戦いが・・・。もちろん、仲間のジンジャーとシャーロットも大活躍です。
シャーロットは、もしかしたら燈台守のお兄さんに淡い恋心を抱いていたのでは・・・という、珍しく色っぽいお話も、盛り込まれています。
絵の中に、灯台の仕組みを描かれたページが、子供はとても気に入っていました。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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