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ふしぎなボタン

ふしぎなボタン

  • 絵本
文: ミルヤ・オルヴォラ
絵: サッラ・サヴォライネン
訳: 稲垣 美晴
出版社: 猫の言葉社

税込価格: ¥1,650

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2010年09月10日
ISBN: 9784904196052

26×15cm 40p

出版社からの紹介

ボタン作りの名人プアンは、ある日、王女マリアにきれいなボタンを贈ります。それは、生きる力や美しいものを感じる力を授けてくれるふしぎなボタン。王女はそれをティアラにつけてもらいますが、パレードの最中にボタンが落ちてしまい、見つかりません。いったいボタンはどこへいったのでしょう。

ベストレビュー

さらに良い仕事をするための修行

 サイズも形も風変わりな作品なので手に取りました。
 作・絵共々フィンランドの方の作品です。

 あまり人気のない村でボタン職人をしている主人公ペトルス。
 粘土でもくもくとボタン作り励む彼は、素敵な古いボタンを持っています。
 村の子どもたちは、このふしぎなボタンにまつわる話が聞きたくて、よくやってきます。

 それは、100年ほど前にいたプアンという名の貧しいボタン職人のお話。
 体が弱いプアンを家族は労わり協力し、プアンはどのボタンにも渾身の思いを込めこだわりを持ち、魂を傾け仕事をしていました。
 効率の悪い仕事ぶりに、周囲の村人は嘲笑し彼の仕事を軽視していましたが、ある日この小さな村へ王様が直々おいでになり、馬車の御者がボタンを一つ拾いそれを目にした王様は・・・。

 結構長いお話です。
 しかし、読み応えがありました。
 中高学年ならば満足する内容だと思います。
 息子も、職人のプロフェショナブルな姿勢に感銘を受けたようです。

 エンディングは、日本のお話の流れになれている私には意外でしたが、そえはそれでお国柄が出ている作品と納得。

 最後の、“名人にとって 仕事はどれも さらに良い仕事をするための 修行だ”という一文が心に残りました。

 大人の方も考えさせられるお話だと思います。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)

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