おじいさんの命日に、偶然やってきたお坊さん。実はにせもので、お経もでたらめ。でもおばあさんはありがたくそのお経を覚え…。 おもしろさのポイントは、にせもののお坊さんがねずみの様子になぞらえて唱えた即興のお経を、泥棒が自分のことを言っていると勘違いするところ。どんどんエスカレートしていく泥棒の恐怖心をあおるように、おばあさんのお経をそれらしく読んでもらえればと思います。 とくにかわいらしいのは、あちこちにチョロチョロと出てくるねずみの姿。子どもたちといっしょに探してみてくださいね。 とかく物騒な世の中ですが、ときにはちょっとのんきな昔話を楽しむのもよいのでは?
「ねずみ経」は、好きな昔話です。いろいろなバージョンがあって、それぞれに楽しいのですが、この本のアレンジについてはかなり違和感があります。
にせもののお坊さんがあやしすぎます。
お坊さんの姿をしているのだから、お経がまだまともに読めない弟子ぐらいのお話ではないでしょうか。
話がここまで簡略化されていることで、面白みも薄れたようにも思います。
年少向けに読む、はじめての「ねずみ経」としては良いかも知れません。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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