5000年も前に、悠久のナイル川が潤す大地に花開いた古代エジプト文明。そこでは、雄大な神話が長い間語りつがれてきた。太陽神ラーやファラオを支えた魔術師たちの物語が、流れる文章と美しいイラストで蘇る。
5000年も前に,悠久のナイル川がうるおす大地に花ひらいた,古代エジプト文明.そこでは,雄大な神話が長いあいだ語りつがれてきました.太陽神ラー,イシス神やオシリス神,ファラオ(王)をささえた魔術師たちの物語が,流れるような文章と,やわらかで美しいカラーイラストでよみがえります.
ピラミッドの発掘やヒエログリフ(象形文字)の解読などによって明らかにされた
古代エジプトの神話の数々が収録されています。
絵本とは言うものの、読み物の分量と内容です。
小学校高学年以上くらいからではないと難しいのではないでしょうか。
短編集といった構成ですが、人物名や関係性がなかなか難しいです。
さらには、神々それぞれの特性や魔術師による時空を越えた軌跡も神秘的です。
王、神々、魔術師、それぞれが関わりあっていますが、
その展開は実に人間らしい、愛や憎しみ、ねたみ、勇気、優しさ、死、誕生などが
入り混じる壮大な物語です。
私も正直圧倒されましたが、挿絵の美しさや、人間らしいドラマに引き込まれ、
一気に読んでしまいました。
古代エジプトの世界を体感できた読後感でした。 (レイラさん 40代・ママ 男の子17歳、男の子15歳)
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