ひまわりさん
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ひまわりさん

  • 絵本
原作: くすのき しげのり
文・絵: いもと ようこ
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作品情報

発行日: 2011年08月10日
ISBN: 9784333024940

出版社のおすすめ年齢:3歳〜

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いもとようこ賞、佼成出版社賞決定しました!

出版社からの紹介

こねこのミャーとミューが植えたひまわりの種は、ぐんぐん大きくなって、おひさまみたいな花を咲かせました。ひまわりを見ると、みんなきらきらしたおひさまみたいな笑顔になります。ミャーとミューは、みんなの笑顔が嬉しくて、毎日お水をあげました。でも、夏が終わりに近づくにつれ、ひまわりはだんだんしおれていき……。
いのちに感謝することの大切さを伝えます。

ここがポイント
・いのちの素晴らしさ
・いのちに感謝することの大切さ
・夏らしさがいっぱい

<おうちへのかたへ>
ひまわりが教えてくれた「ありがとう」
教育評論家・尾木直樹

 こねこのミャーとミューは、ある日、一粒のひまわりの種をまきました。毎日水をやり、楽しみに見ていると、種はやがて芽を出し、葉を広げ、ぐんぐんと伸びて、つぼみをつける。そしてついに、りっぱな大輪の花を咲かせます。ミャーとミューは、ひまわりの圧倒するような生命力と魅力にみせられ、毎日足を運ぶのです。 
 さて、二人は、ひまわりから何を学んだのでしょうか。
 夏になって、大きな花を咲かせたとき――一瞬で、見る者を笑顔に変える、太陽のようなひまわり。ひまわりの魔法にかかって顔をほころばせる、動物たち。その両方の“笑顔”が見たくて、二人は毎日、ひまわりのもとに通い、水をあげ続けます。そして、人を喜ばせるすばらしさを知るのです。
 ところが、夏の終わりとともに、ひまわりはだんだんしおれ、花も茶色に変わり、みずみずしさが失われていきます。ミャーとミューの心の中からも、ひまわりの存在は次第に小さくなっていくようです。
 でも! ひまわりの生涯はここで終わらないのです。
ひまわりは、多くの動物たちを、何度も笑顔にしました。でも、何も言いません。感謝の言葉や見返りを期待していないのです。その代わり、自分を大切にし、世話をしてくれたミャーやミュー、すてきな笑顔を見せてくれた動物たちに、「ありがとう」の気持ちを、茶色く枯れてしまった体全体で表現するのです。そんなひまわりの姿から、二人は感謝する心と、それを表現することの大切さを学んだのではないでしょうか。ひまわりのおじぎは、何と美しかったことでしょう。
この夏、ミャーとミューは、ひまわりに、大きく成長させてもらったようですね。

<編集者から>

ひまわりさんは美しい姿を惜しみなく披露し、通りゆく人たちに笑顔をプレゼントしてくれました。夏が終わり、ひまわりさんは枯れてしまったけれど、ひまわりさんがくれた感動は色褪せません。
生きとし生けるものすべてに感謝の気持ちを忘れないようにしよう……。この作品を読み終わると、きっとそんな気持ちになってくれると思います。


ひまわりさん

ひまわりさん

ベストレビュー

そうだったんですね

この絵本を読んで、ふと思い出したのが、実るほど頭を垂れる稲穂かな、という言葉でした。解釈間違ってたらごめんなさい。でも、どちらも謙虚さと感謝の気持ち、なんとなく「ひまわりさん」と共通するものを感じました。育ってくれてありがとう、育ててくれてありがとう。その実りを私たちが頂いて、あるいは次の実りへとつながっていく。
野菜果物だけでなく、草木にも、もっと言えば物にも謙虚な気持ちで感謝しながら生きていきたい。そんな思いにさせてくれる絵本でした。
(にょろきょろさん 30代・ママ 男の子7歳)

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