おやおや、うららちゃん。 ひとりで電車に乗って、おばあちゃんの所へお出かけ? 手にはお土産と切符をしっかり持って。 降りる駅は「ここだ」駅です。
ガタゴトー ガタゴト― ガタゴト― ガタゴト―
電車に揺られていると、次々にお客さんが乗ってきます。 「わにだ」駅ではわにさんがたくさん、「くまだ」駅ではくまさん達が。 次に乗ってきたぞうさんが大きすぎて、うさぎさんの座るところがない!? さらに乗ってきたへびさんはどうするの? でもね、みんなが機転を利かせてどうにかなるのです。 ひとりで座っているうららちゃんも、なんだか楽しそう。
ガタゴトー ガタゴト― ガタゴト― ガタゴト―
あまりに心地が良いから、ついついウトウト。 うららちゃん、大丈夫かな? おばあちゃんに会えるのかな。
とよたかずひこさんが描いてくれた「でんしゃ絵本」は、やっぱり声に出して読むのが一番。期待通りの気持ちよさ。のんびり、ゆったり、みんながあたたかく見守ってくれていて。こんな一日、過ごせる機会があったらいいよね。
でもまずは、絵本の中でたっぷり味わい尽くして。何回読んでも楽しいですよ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うららちゃんがのった電車に次々とのりこんできたのは、わにさん、ぞうさん、うさぎさん……。こんな一日、あったらいいな。
小さい子がひとりで電車に乗っておでかけ。
はじめてのお使いのように、わくわくどきどき。
きっと、憧れの眼差しで楽しんでくれそう。
なんといっても、動物たちのゆずりあいがほほえましい。
満員だからって、お膝の上に座らせてもらうなんて。
それに、へびが座った場所って!?
ナイス!と思いました。
そうそう、電車に揺られると、皆うとうとしてきますよね。
動物たちも一緒。
思わず、乗り過ごしそうになるうららちゃん。
でも、みんなの親切に、無事、目的の駅に着きました。
駅の名前が面白いし、繰り返しが心地良く、
最後の最後まで楽しめます。 (多夢さん 40代・ママ 女の子11歳)
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