むかし、ある川にかっぱかがおって、いたずらでいばりんぼで、いろんなわるさをしたが……。
村上豊か先生の絵の民話や昔話を好んで読んでいます。
かっぱと言えば、いたずら好きで加減を知らぬ困った君が多いようです。
このお話のかっぱも、きゅうり畑は荒らすは、地蔵さんをひっくり返すはやりたい放題。
主人公の働き者のごろべえさんが、川で愛馬のあおを洗っていたら、あおの尻尾をつかみ川へ引きずり込もうとします。
このいたずらに捕まえたかっぱを木に逆さ吊りにします。
優しいごろべえさんは、気味の悪いかっぱの鳴き声に弱り果て許してやることに・・・。
放してもらったお礼にとかっぱが持ってきた、そこなしの酒どっくり。
働き者のごろべえさんをすっかり変えてしまいます。
その様子に喜ぶかっぱに、やっぱり性悪だぁ〜!と憤慨した私。
ごろべえさんと一緒に騙されました。
お酒は怖いな〜って、思います。
溺れるごろべえさんを正気に戻してくれたのは、愛馬のあおでした。
シャキッとなったページで、『かっぱの思う壺にはまる人間ばかりじゃないわよ』と、妙に肩入れして読んでしまいました(笑)。
息子は「かっぱって賢いな〜、随分手の込んだ仕返しをするんだな」と変な感心の仕方をしていました。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
|