学校ぎらいで外で遊ぶのが好き。兄と2人で化学の実験をするのが好き。そんな少年だったのは・・・。 博物学者、地質学者にして思索家、『チャールズ・ダーウィン』の生涯をピーター・シスが自伝や手紙、「種の起源」などを元に描いた伝記絵本。 とは言っても、前頁に渡り、シス独特の点画の様な細かく美しい、そして緻密な絵で描かれており、文章もさりげなく読みやすい。絵日記風になっていたり、見開きの大きな画面で見せたり、「絵本」としてとても魅力溢れるものになっています。 それもそのはず、2004年 ボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞を受賞しています。 青年チャールズは父が医者にしたいからと入学したエディンバラ大学を興味ないから・・・と2年で退学。それでは牧師になれ、と次に入った学校では植物学や地質学を熱心に学びます。 そこからいよいよクライマックス、学者としてビーグル号に乗り大航海に出ます。この辺りのお話は何度見ても飽きず、子供だけでなく科学が好きな大人まで夢中にさせてしまいそうです。当時の地図が描かれていたり、発見した生物や植物の図が描かれていたり。気になる場面が満載です。そしていよいよ「進化論」の発表へ。 ちなみに既刊のガリレオ・ガリレイの生涯を書いた「星の使者」もコールデコット賞に推薦されています。こちらもとても美しい絵本です。大切にじっくり味わいたい2冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞 19世紀の英国で「進化論」を発表した博物学者ダーウィン。その生涯を、コールデコット賞推薦を受けた絵本作家が多くの資料にあたり、精緻な筆致と透明感あふれる色彩で織り上げた傑作絵本。何度見ても見飽きない美しい博物図鑑のような一冊。
進化論のダーウィンの一生が美しい絵で語られます。
子ども達というより、大人の私の方が気に入りました。
エピソードは実話にしても、兄弟の多さや本人の勉強嫌いなど、興味深いですね。
小学生高学年以上向け絵本なんですが、精密な文章のため、
中学生以上対象でしょうか。
小学生でも相当興味のある子以外は少し難しい内容になっています。
絵や資料満載という意味で絵本に分類されているみたいですね。 (レイラさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
|