ここはある小さなレストラン。 店のご主人お気に入りは……壁にかかった「タベールだんしゃく」の絵。 この絵にはちょっとした秘密があって、真夜中になると、絵からだんしゃくがぬけだしてくるのです。 まんまるな目に、愛嬌たっぷりにカールした口ひげ。そして、上等そうな赤紫の洋服。 絵そのままの姿で抜け出してきただんしゃくは、今夜も鍋の中や冷蔵庫をあちこちのぞいてまわります。 じつはつまみ食いが大好きなタベールだんしゃく。 けれど今夜は……食べすぎたせいで、絵の中にもどれなくなってしまいました! 「たいへんだ!! あさまでに なんとか やせて もどらなくては。」 タベールだんしゃく、どうする!?
パクパクモグモグごちそうをほおばる姿や、ふくらみすぎたお腹をぎゅっとベルトでしめてみたり、むりやり体を額の幅におさめようとしたり、絵の中にもどろうとして悪戦苦闘する姿。 どのだんしゃくも、しぐさや表情がかわいらしくて、おかしくて笑っちゃいます。 わが家の子どもたちは、太ってまんまるのほっぺになっただんしゃくの顔が大のお気に入り。 タベールだんしゃく流のダイエット法を楽しみに読んでくださいね。
本作品は、作者のさかもといくこさんにとってはじめての絵本だとか。 作者の愛情を感じる「タベールだんしゃく」、続編も期待しちゃいますね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
食いしん坊男爵、危機一髪! レストランに飾られた小さな絵に描かれている「タベール男爵」は、とっても食いしん坊。 真夜中、こっそり額から抜け出して、お店の食べものをつまみ食い。おかげで太って、額の 中に戻れなくなってしまいました。そこで、なんとか痩せようとダンスを踊ったり、流し台 に水をためて泳いだり。そうするうちに、飼い猫に気づかれ大あわて。はてさて、男爵は無 事に絵の中に戻れたかな?
食べ物のお話、愉快なお話が大好きな子どもたちにおすすめです。
家族全員大好きな絵本です。
夜中になると、レストランの壁に飾ってある絵の中から出てくるタベールだんしゃく。
食いしん坊のタベールだんしゃくは、お店の食べ物をあれこれつまみ食い。
すっかり満足して額の中に戻ろうとすると、なんとー!
太り過ぎて額の中に入れない!
痩せるために、歌ってみたり泳いでみたり。
さて、無事にタベールだんしゃくは、額に戻れるのか??
とにかくテンポがよく、
冒頭の、その名もタベールだんしゃく、という部分はついつい、抑揚をつけて読みたくなってしまいます。
次女が特にお気に入りで、2歳半くらいの頃、覚えて1人でよく読んでました。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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