むかし、八郎太郎とたつこは、なかよくくらしていた。ある日、のどがかわいた八郎太郎は、あやまっていわなをのんでしまった。八郎潟と田沢湖につたわる雄大な昔ばなし。

八郎潟と田沢湖にまつわる伝説のお話ですが、仲むつまじく暮らしていた八郎太郎とたつこが、何の因果でこのような仕打ちに遇わなければならなかったのかを考えると悲哀に満ちて心打たれます。
イワナを呑み込んでしまったために、巨人となり大蛇となり、居場所を探して逃げまどっても優しさを失わない八郎太郎は、迫力満点に描かれています。
帰ってこない八郎太郎を探し求めるたつこは悲壮感いっぱいです。
東北の風土に色付けられた絵本でしょうか。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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