選挙で勝利をおさめた「健全健康党」は、「チョコレート禁止法」を発令した。そんなおかしな法律に戦いを挑むことにしたハントリーとスマッジャーは、チョコレートを密造し、「地下チョコバー」を始めることにした。
訳者あとがきを読むと、アレックス・シアラーの3作目の本らしいです。
訳者の金原さんも書いていますが、アレックス・シアラーは全く違ったコンセプトやジャンルのお話を次々と考えていくすごい作家さんだなぁと、改めて思います。
この話はヨーロッパのあるどこかの国で、政権交代をしたらば、「チョコレート」を含む甘いお菓子禁止令を出されてしまって、甘いお菓子が大好きな子どもや大人たちが、奮闘する。というお話です。
お菓子食べたさに過去のお菓子作りの本を古本屋で探して、作ってしまうとか、お菓子を食べている。また所持しているとわかった人たちは、大人でも子供でも容赦なく収容所のようなところへ連れて行かれて、矯正させられてしまったり、すごい世界です。
普通の日本の子どもたちにはとても我慢できないと思います。
主人公のハンフリーとスマッジャーは先生に目をつけられてしまいがちな元気な男の二人組です。
最終的には、彼らがチョコレートを取り締まる健全健康等の捜査官たちと戦うのですが、このラストの展開はワクワクドキドキします。
小学校高学年くらいから中学・高校生くらいのお子さんたちにお薦めします。
特に甘いものが大好きな元気な男の達に読んでもらいたいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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