クリスマスにまつわる外国のお話、九編が入った短編集です。 アトリー、エインズワースなどさまざまな書き手がつむぐあたたかいお話を素敵な挿絵とともにお楽しみください。
アリスン・アトリー、ルース・ソーヤー、エインズワースなどが書いたクリスマスにまつわる九つの短編が収録されています。
どのお話も、暖かく優しい気持ちになるものばかりで、幼年童話としてもぴったりの内容でした。
ただ、11歳になった息子はこの手のほのぼの暖かいお話がだんだんと苦手になってきているようで他の話を読んでほしいと言われてしまいました。もう少し前に出会えていたら、一日一話的にも読めてよかったのでしようけれど。
「小人とくつ屋のむすこたち」「大きな白い子ネコ」など、どこかで読んだことがある昔話もありました。
「クリスマスのりんご」は、『神の曲芸師』として知られているお話にどこか通じるものを感じましたし、「人形の家」は「くるみわり人形」を思い出しました。
子どもの気持ちの優しさとか、大人の優しさなど、人っていいなあ、生きているといいことが起きることがあるなあと思える作品群が多くて、ほのぼのとした気持ちになります。
クリスマスプレゼントとしても喜ばれそう。児童書ですが、お子さんだけが読むのではなくて、親子で楽しみたい児童書だと思います。
アドベントカレンダーのように、アドベントストーリーではないけれど、クリスマスが近づいてきたら、一つずつお話を読んでいくのもよさそうです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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