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「こざるの女王」「ゆうれいを背おう少女」ほか、幸運をつかむ話など、愛情や正しい生き方をおしえてくれる世界の民話と伝説。
1971年刊行。2006年改訂版発行。
ヨーロッパやアジアの民話の中から、不思議な話や恐ろしい話を14編。
電気も水道もない時代に人々が体験した真っ暗な夜。テレビやインターネット、新聞すらなかっただろう社会で、迷信や妖怪、神様を素直に信じていた人たちの世界を垣間見られる。
このシリーズは怖い話の特集なので、悲惨な結末を迎える話も多いが、この6巻は割と勧善懲悪、ハッピーエンドの話が多かった。いろいろな冒険、苦労をした後、しっかり幸せが訪れると、やはりいいものだと思う。読後のすっきり感が違う。
ドロドロした恐怖や、呪いや恨みの話はなく、ひたすら不思議な話が多い。大木の中に豪華な御殿があったり、小人の国が出てきたりして、いろいろ想像すると楽しい。あっという間に読み終わってしまっていて、民話の魅力を十分に堪能できる。
どの話も独立しているので、どこから読んでもいいので気楽だ。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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