「伝説のいきもの」って言われたら、どんな名前を思い浮かべる? 例えば・・・ユニコーン、ネッシー、ツチノコ。(懐かしい!) 人魚、オオカミおとこ、ゴブリン。(それなら聞いたことがある!) コカトリス、モスマン、チュパカブラ。(・・・?) ちょっと並べただけで、こんなに出てくる未確認生物の数々。 今も昔も子どもたちを興奮させてくれるのが、彼らの存在の有無なのです。
そんな彼らと、やっぱり子どもたちが大好きな「探し絵本」を合体させてしまったのがこの1冊。 パチョムクレ・ポリンコ博士を筆頭に、不思議探検隊のプリオくん、ムチャコちゃんと一緒に「伝説のいきもの」を探す旅に出発します! 「もりもりの もり」では、緑の木々の中に楽しく遊ぶ人たちがたくさん。 その中から探し出してほしいのは、ユニコーンやネッシー。おや・・・あの湖が怪しいぞ。 「ステキ・タウン」では、古き良き雰囲気の街なみの中にちょっと怖いあの人たち。 「ビチビチ・ビーチ」や「ビミョーダ・トライアングル」では、海の中を大冒険。 そうかと思えばジャングルに行ったり、地底や秘境にまで冒険は続きます。 それぞれの場所で、見開きいっぱいに描かれた人や動物たちや未確認生物のかず、かず、かず! 圧倒されながらも必死で「伝説のいきもの」たちを探します。 これが意外と難しいのです。街の人に馴染んでいたり、ジャングルの木々に上手く隠れていたり、海の中では大きさがわからなかったり。その数なんと全部で100体! 更に巻末には全部のページに登場するキャラクターや、もっと細かいクイズまであって。 何回でも何十回でも、いつまでたっても楽しめそう。
こんなユニークでなかなか手強い挑戦状を叩きつけてきたのは、注目の若手絵本作家田中六大さんです。 笑える絵本から、独特の雰囲気を感じる挿絵まで幅広い表現で活躍されている田中さんの、今回は初の創作絵本なのです。気合も入っているはずです。 スミからスミまで、まるごと1冊田中六大ワールドを満喫できるこの遊び絵本。 この絵本をきっかけに、「ふしぎ博士」を目指すっていう子が生まれるかも!? ワクワクしてきちゃいます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ネッシー、ツチノコ、ユニコーン、ドラゴン……。世界中の不思議な生き物を探そう! 見れば見るほど面白い、新時代の探しもの絵本!
ちょっと根気もいりますが、間違いなく探し絵は、楽しいし、時間も
いつも間にか過ぎてしまいます。
色彩も綺麗だし、「伝説の生きものをさがせ」のテーマも魅力が
ありました。虫眼鏡を片手に持って奮闘中な私ですが、孫たちよ
り先に、見ておきたいと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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