どんな料理を食べても「まずい」というリスのぼっちゃん。そんなぼっちゃんにおいしく料理を食べてほしいと願うリスの執事は、町で人気のカフェを訪ねました。そして、シェフであるオオカミに頼んで、ぼっちゃんのためにおいしい料理を作ってもらうことになりました。
さっそく、ぼっちゃんは、オオカミシェフの自信作を食べてみますが……、「まずい」の一言しか言いません。ショックを受けたオオカミは、どんな料理もおいしくなるという、まぼろしの草を取りに山へ登ることにしました。ところが、途中で岩から落ちてしまい、友達のクマに助けられます。弱っているオオカミのために、クマが出してくれたおいしい料理に感激したオオカミは、そこで大切なことに気づき……。
おいしい料理を作るための本当のかくし味とは? 心を通わせて、みんなで楽しく食事をすることの大切さが伝わります。
優しい文章とパステルの美しいイラストが魅力の幼年童話。
何を食べても「まずい」としか言わないリスのぼっちゃんのために料理をつくるシェフのお話でした。「料理とは何か」、「食事とは何か」という本質的な問いを投げかけてくれるお話で、とても興味深かったです。大人が読んでも読みごたえのあるお話だったと思います。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子4歳)
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