愛嬌のある顔とぷるんぷるんしたおしりを持つ、たーむくんはバスです。 でも、たーむくんは普通のバスとはちょっと違うところがあるんです。
たーむくんは歌が大好き!朝一番、そして仕事中も元気にうたいます。 仕事は、お客さんを駅まで運ぶこと。みんなもたーむくんを頼りにしています。 そんなある朝、花束を持った女の子が言います。 「おじいちゃんのお見舞いなの。8時の汽車に間に合うかな?」 張り切るたーむくん。ところが、お客さんが多すぎて長い坂道が登れない! さあ、どうする?こんな時こそ、たーむくんの隠れた力を発揮するときなのでしょうか!? 通りかかったのは、山盛りのおいもを運んでいるおじいさんですが・・・。
あっと驚くたーむくんの活躍は絵本の中のお楽しみ。タイトルもヒントになっていますね。 作者ささきみおさんが、子どもとの他愛のないおしゃべりから生まれたというお話。 この可愛らしさ、むじゃきさ、そして展開の爆発力!ほんわかした絵ともマッチして、とっても魅力的なのです。 読み終わった頃にはすっかりお友達。そんなたーむくんの勇姿に、みんなもすっかり笑顔になっちゃいますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
バスのたーむくんは、お客さんを駅まで運ぶのが仕事です。ある朝、花束を持った女の子がいいました。「おじいちゃんのお見舞いなの。8時の汽車に間に合うかな?」「ぼくにまかせて!」たーむくんは元気に走りだしました。ところが、今日はお客さんが多いみたい。長い坂道が登れません。そこで、燃料タンクにいっぱいお芋を入れると…おならのガスで、エンジン全開!大爆走!!子どもらしいむじゃきな発想が、幼い読者の心をとらえます。
子供大好きキーワード「おなら」が前面に出てくるお話です。
おならをそんな風に使われたら、外にいるのはイヤだなぁ・・・なんて思ってしまいますが、ほんわかとした流れで楽しめます。
字数は少なく、挿絵が可愛いので、自分で読んで楽しむことも出来そうですね。
(hime59153さん 40代・ママ 男の子6歳)
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