かわった子育てをするいきものたちを、親子の会話形式で紹介していくお話。
「カワスズメのなかまは、こどもを口の中で育てるんだって」と、コウジが教えてあげると、お母さんは「こういうこと?」と言って、口でコウジのほっぺたに吸いつきました。コウジは図鑑で、カワスズメの子育てについて教えます。
今度は、おなかの下でこどもたちを守るザリガニのことを話すと、何人ものコウジをだっこしている姿を想像するお母さん。コウジとお母さんは、図鑑でザリガニの子育てを調べます。
そのほかにも、オタマジャクシを背負って運ぶヤドクガエル、オスが卵を守るタガメ、メスやこどもの群れを守るライオンのオス、ほかの鳥の巣に卵を産み、子育てをしないカッコウなども登場。そして、人間の子育ては……?
こどもを守り、大切に育てるのはどのいきものも同じです。いきものたちの子育てを知ることで、親子の絆や愛情を感じることができる一冊。
題名の通り、いろんな生き物の子育ての様子が紹介されます。
面白いのは、この図鑑を見ながら、親子が会話して進むのです。
調理中の母にあれこれと教える男の子。
なんだかよくある光景に共感してしまいます。
母は忙しくしながらも、ちゃんと男の子の話を聞いています。
たまにはからかったり、本音も。
男の子はこの時とばかりに甘えていますね。
生き物たちの子育ての様子は、大人でも知らないうんちくもたくさんあります。
カッコウがモズなどの巣に卵を産みつけ、子どもを育てさせるくだりは
なかなかショッキングですが、これが自然界なのですね。
最後には、母のレクチャー。
人間の場合の様子はまさに締めくくりにふさわしいです。
大人もほっこりです。 (レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子17歳)
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