八尺五寸もの強弓をひく百合若大臣は蒙古の大軍にみごと勝利をおさめたのだが、別府兄弟の裏切りで孤島に取り残されてしまった。
日本の代表的な英雄物語だそうですが、全く知らなかった自分です。
百合若大臣の波乱に満ちた武勇伝ですが、地名や国司の登場、蒙古軍との闘いなど、歴史的実話に裏打ちされているような錯覚に陥るほど迫力がありました。
離れ小島に置き去りにされた百合若大臣の悲哀は報われましたが、北の方の身代りに命を落とした門番の娘には、何ともやるせなさを感じました。
この話を知っていそうな高齢者向け絵本と感じました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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