テスは、いつも大好きな木の下で遊んでいました。
今の日本の子どもの中に、自分の好きな木がある子がどのくらいいるだろう?こんな木が身近にある子は、幸せだろうなと思いました。
でも、ある時その木が切り倒されてしまうことになってしまいました。
テスは、悲しくて落ち込んでいました。
テスは、木にお葬式をしてあげよう、と思いつきました。
当日たくさんの人が、集まり木との思い出を語ったり、写真を見せてくれたりしました。テスを始め、多くの人がこの木に深い愛情を持っていたんだとそして、愛情って人だけでなく、物(木)にもわくんだということにも気付きます。
お葬式の後は、テスは、もう泣きませんでした。
お葬式の意味が、子供でも何となく理解できる本だと思いました。
柔らかで、軽やかな挿絵が、温かい気持ちをより一層感じさせてくれます。