『博士の愛した数式』で有名な小川洋子さんの初絵本のようですね。
子ども向けですが、やはり大人テイストをまとっている印象です。
主人公はアンナちゃんのおでかけブラウスのボタン、ボタンちゃん。
ある日、糸が外れて子ども部屋をコロコロ、一種の探検になってしまいます。
そこで出会ったのは、アンナちゃんが小さい頃お世話になったガラガラやよだれかけ、
ぬいぐるみ。
もう忘れられたと嘆くアイテムたちに、ボタンちゃんがかけた言葉が素敵です。
そう、彼らが見守ってくれて、アンナちゃんの今の成長があるのですからね。
ママがなつかしい、と作ってくれた「思い出の箱」、ナイスアイデアです。
ボタンホールちゃんの存在感もいいアクセントです。
成長していく事をたっぷり愛おしみたい時、そっと読んであげたい作品だと思いました。
やはり、共感できるのは幼稚園児くらいでしょうか。