せみが忙しく鳴く夏にぜひよみたい絵本。
あぶらぜみの卵がどんなところにうみつけられ、土の中でどのくらいの間過ごし、地上にでてくるのか、などなど、いろんなことがこの本一冊でわかってしまうという、すばらしい本です。
実際のせみの卵や幼虫の大きさが示されてあって、実際の成虫の大きさと比較することができ、成長の過程を想像することができます。
土の中にこんなに長くいるのかと、驚いてしまいました。
まるで、土の中に住む生き物のようです。地上で鳴く期間の短さを、よりいっそう感じてしまいました。
せみは鳴いてただ死んでいくのではなく、新しい生命をつくって命を終えます。それを知ったことで、せみの地上での短命さに悲観的にならなくなりました。