梅雨時期に読むと、胸がすーっとしそうですね。
せんたく大好きなかあちゃん。服ではあきたらず、
子供達もねこも犬も鳥もソーセージも、みーんなせんたく。
森につなをめぐらせて、洗濯ばさみで止めてしまいます。
そこへ現れたのが、おへそを狙ってやってきた雷さま。
かあちゃんは、とっつかまえて、ジャブジャブ洗ってしまいます。
でも、ヨゴレといっしょに、目も鼻も口も全部洗い落としてしまいました。
しかたない。せんたくかあちゃんは、マジックで顔を描くことを思いつきます。
いきなり、いい男になった雷様。浮かれて空へ帰っていきました。
次の日、せんたくかあちゃんの前に現れたのは、雷様の、群れ群れ群れ。
「いい男にしてくれえ!」
でも、かあちゃんは動じません。
「よっしゃ、まかしとき!」
せんたくかあちゃんの、肝のすわったようすが、見ていてとても痛快です。
表紙をみても、実に普通のお母さんなんですけどね。
ばばばあちゃんといい、さとうわきこさんのお書きになる、
豪快な女性、理想ですねえ。
こんな頼りがいのある、器のでかいお母さんになってみたいものです。
(今でも、態度だけはでかいですが)