物静かで、まじめで、やさしくて、おとなしい、そんなやすこちゃんのイメージが浮かぶ冒頭の文章ですが、いったいやすこちゃんの心に何が起こったのでしょうか?
チューインガムひとつのまんびきは、やすこちゃんをとても悲しい世界に追い込んでしまいました。
泣きながら書いた反省文のような詩にも、原因とこれからの決意が書かれていません。
ただ、母親の悲しい顔にうろたえているようにしか見えないのは何故でしょう。
先生が学校の裏の畑からトウモロコシを盗んだエピソードを、やすこちゃんの事例に重ねて良いのでしょうか?
その事をやすこちゃんに語ったのでしょうか?
先生自身の感傷に過ぎる姿にがっかりしながら、どうしたら良いのか考えさせられる作品ではあります。