6歳の娘と読みました。
まだ8月末なのにお友達と仮装してハロゥインごっこをしている娘。
夏休みのお楽しみが終わってしまい、彼女が次に楽しみにしてるのは
ハロウィンのようです(気分の切り替え、早っ!)。
ちょっと早いかなとも思いましたが
そんな娘には今まさにぴったりの一冊。
とっても喜んで一緒に読んだ、「大食いフィニギン」のお話です。
フィギニンはどこかとっても愛嬌があり、おばけのようには見えませんが、
この絵本に出てくる食材を見るとやっぱりお化け絵本。
もう、大金を積まれても絶対に口に入れたくないようなものが
わんさと出てくるのは、
ハロウィーンならではのお化け絵本ですね☆
そして、ケチケチしていたほかのお化けさんたちが
フィニギンの知恵にコロッと騙されて、
それぞれが一番大事にしているものを持ち寄るシーンなんて、
なんだかちょっとこちらまで嬉しくなってきます。
この展開、どこかで見たことあるゾ?
そばで聞いていた長男が指摘したのは「オオカミと石のスープ」。
確かに、何もないところから知恵を絞りに絞って、
高い演技力を駆使してみんなをコロッとだまくらかしていく展開。
読んでいる私たちもなんだかスカッとします。
一番いいのは、誰も嫌な思いをしておらず、
フィギニンのおかげでみんなもハッピーになっているところ。
最後の、「一緒にたべるおともだちもいるよね!」という一言は、
なんだかジーンとさえきちゃいました。
待ってたこんなハロウィン絵本!
作者さんが絵本に込めたやさしさが、
にじみ出ている瞬間です。
さて次はフィニギン、旅先でどんな魔法を起こしてくれるのでしょう?
シリーズものではないようですが、次のフィニギンの魔法が早くも気になり、
是非シリーズ化してほしい一冊です!