『へんてこもり』は、ヘンテ・コスタさんが創り出した不思議で楽しい世界に仲良し四人組が冒険する絵本です。物語は、そらいろ幼稚園の裏にある「へんてこもり」と呼ばれる場所で始まります。ここで子どもたちは動物しりとりを始めるのですが、普通のしりとりではありません。ぞう、うし、白ながすくじら、らくだと続く中、途中で行き詰まってしまいます。
そこでブンタが「まるぼ」というへんてこな答えを出すと、ストーリーは一変。思わぬ展開になり、次々と奇妙な動物たちが登場します。これがまたおかしくて、初めて読んだ夜は、子どもと一緒にお腹が痛くなるほど笑いました。そのおかげで眠気も吹き飛び、寝る前に長く遊ぶことに。
この絵本の魅力は、ただ変わった動物を出すだけではなく、そのユニークなキャラクターたちが持つ、予想外の面白さと温かみです。たかどのほうこさんの描く世界観が、子どもだけでなく大人の心もぐっと引き込む理由でしょう。読むたびに「そうきたか!」と驚かされる度肝を抜かれる展開が待っています。
その後シリーズの他の作品も読み、すっかり「へんてこもりワールド」のファンになった私たち。この絵本は、読む人を楽しい冒険に誘ってくれる、とっておきの一冊です。子どもと一緒に、ユニークなキャラクターたちと楽しい時間を過ごすことができるでしょう。