熊は幸せな冬ごもりに入りましたという、最後の文章に疑問を持ちました。
熊は本当に幸せだったのでしょうか。
悲しい出来事があって、ひとりぼっちになった熊でした。
せめて心の慰めにと、音楽を教えて欲しいと貼り紙をしたところ、順番に訪れたのは、北風の家族でした。
最初に訪れた北風のために、熊は歯を一本折ってしまいました。おまけに冬ごもりに備えて保存しておいた食料を無くしてしまいました。
2番目に現れた北風の奥さんには残りの食料を取られてしまいました。
最後に訪れた北風の娘が忘れていった魔法のハンカチだけで幸せになれるのでしょうか。
自分の不幸を享受する慰めを手にしただけのような気がするのですが。