
王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくりかえすエリン。――けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行なっていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮したいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、<災い>が、ついにその正体を明かすとき、物語は大いなる結末を迎える。

人もそうですが獣も、自分らしい素のままで生きていけるようだったら良いなと思います。獣を人が操ろうだとは思いあがった考えですよね。これを読んで本当にそう思います。ジェの話の謎がやっとこれで解き明かされますが、そういうことがなくても、獣も人もあるがままに生きたらいいというのは真実のように思います。
素晴らしくて泣けてしまう作品。
娘が育ったらぜひ読ませたいです。
でも、エンディング、とても悲しくて意外でした。エリンはずっと生き残ると思ったんですけどね。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子3歳)
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