![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
日本人にとってお米とは、何なのでしょう? お米は、いのちのもとでした。お金のかわりでもありました。財産のかわりでもありました。お米をとる暮らしから、日本の田園風景が生まれました。お米がたくさんとれるよう、神様に祈り、祭りが生まれました。そして、水田は、小さなダムでもありました。水田の水は、ゆっくりと地面にしみこんで地下水となり、やがて下流で川に注ぎこんでいるからです。お米は日本の文化の土台でもあったのです。 ロングセラーノンフィクション、「生きている」シリーズの第4弾で、産経児童出版文化賞大賞を受賞した作品を、青い鳥文庫に初めて収録。自然や、人間のくらしの見え方がきっと変わる、小中学生から大人まで、必読の1冊!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
『川は生きている』『道は生きている』『森は生きている』の3部作に感銘を受けたので、
こちらも読んでみました。
日本の国土を育んできた、川、道、森とはまた違う視点から、
つまり、米作に焦点を当てて、その恩恵を解説してあります。
お米がいかに優れた作物か、稲作が日本人にとっていかに大切なものだったのかがよくわかります。
縄文時代からの解説は、日本の歴史そのもの。
写真や地図などもふんだんに紹介し、読者の身近な関心も引き出してくれます。
調べ学習の題材がたくさんあるような気がします。
農業問題に危機感を感じた作者の想いも伝わってきます。
日本人なら、もう一度、お米について考えよう、と思えるはずです。
また、文章の語り口も素敵で、思わず聞き入ってしまうような説得力があります。
小学校高学年くらいから、是非読んでほしいです。
(レイラさん 50代・ママ 男の子22歳、男の子20歳)
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