![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「このつぼをこすってみてね」
画面に登場するのは、がっしり大きなつぼ。 何かがチラっと見えています。
「ごしごしきゅっきゅっ」
言われるままに、実際に手でこすってみると……これは大迫力!縦開きの画面いっぱいを使ってにょろにょろとへびが出てきて、こちらをにらみます。
今度は海の中に3つのつぼ。さらに森の中ではたくさんのどんぐりも。どこかで見たことあるような「茶釜」や「ランプ」も登場しますよ。いったい中から何が出てくるのでしょう。ごしごしきゅっきゅっ、思いっきりこすってみてからのお楽しみです。
不思議なのは、コラージュを使った何だか触ってみたくなるような質感のつぼの絵と、軽快で生き生きと明るく描かれた生き物たちの絵、まったく対照的な絵が二つ混ざって生まれるこの世界観。それもそのはず。作者の「ひろゆた」とは、人気の絵本作家・新井洋行さんと中垣ゆたかさんのコラボ名なのです!
小さな子どもたちが、手を使って、考えながら、会話をしながら楽しく遊べる絵本がつくりたい。そんな思いが重なっているからこそ、実現された豪華で自由な絵本。読者の皆さんも、思い思いの方法で読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
手を動かして楽しむ幼児向けアクション絵本
「このつぼをこすってみてね。ごしごしきゅっきゅっ」するとつぼの中からヘビがにょろにょろ。どんぐりをこすると?イモムシがくねくね。絵をこすって楽しめる、幼児向け絵本。 中垣ゆたかの楽しい絵に、新井洋行のかわいいコラージュが融合し、二人だからこその楽しい幼児向け絵本ができました。
【編集担当からのおすすめ情報】 読み聞かせをするときに、あるいはひとりで絵本を読めるようになったときに、手を動かしながら、楽しく読んでもらいたい。そんな2人の絵本作家の思いが、結実しました。 数多くの幼児絵本を手掛けた新井洋行さんと、細かくて生き生きとしたイラストが特徴的な中垣ゆたかさんが、タッグを組んで実現した、なんともぜいたくな幼児向け絵本。新井さんはコラージュ、中垣さんはアクリル中心のイラストで、それぞれの特色を出しながら、見事にひとつの世界を表現しています。ぜひ小さな読者とご一緒に、楽しんでいただけると嬉しいです。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
作者はひろゆたさん。
ん?と思ったら、新井洋行さんと中垣ゆたかさんの合作だそう。
表紙にお目見えするのは、魔法のランプと魔人?
それに、題名を添えれば、なるほど、です。
新井洋行さんが、コラージュのこすりものを書き、中垣ゆたかさんがポップな絵で仕上げる趣向です。
下から上へページを開く装丁も斬新で、ワクワクです。
登場するのは、つぼやドングリなど。
読者がこすって展開する参加型の作品です。
茶釜ネタが、昔話のぶんぶく茶釜への導入にもなりそうです。
ラストの展開はありそうでなかったダイナミックなもの。
子どもたちの想像力をいっぱい引き出してくれそうです。
幼稚園児くらいから、二人の作家が織りなす化学反応の世界観を楽しめそうです。 (レイラさん 50代・ママ )
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