![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
いろんな動物にひっつくのが大好きな、コバンザメ。「おじゃましまーす」とエイにぴと! 次は亀にぴと。「あ、いいとこ見つけた」と鳥にぴと。え、鳥!? そうなんです。コバンザメは鳥にくっついて海を飛び出し、空を飛んで飛んで……鮮やかな夕日の輝きに包まれた森の上空でぽろっと落ちて「ひゃー!!」……なんとゾウにぴと。さてゾウにくっついた後はどうなる?
まだコバンザメの「ぴと」は続きますが、さらにダイナミックになるこの後の展開はぜひ絵本で楽しんでください!
ちっちゃなコバンザメが、海から空へ、陸へ、そしてまた空へと、あちこちにひっついて旅をします。躍動感溢れる動物たちや、色彩豊かな地球が感じられる、迫力たっぷりの画面に惚れ惚れします。
作者の、りとうよういさんは2013年『べんべけざばばん』(絵本館)で絵本作家デビュー。主な作品に『どうじょどうじょ』『でたでた』(共に、絵本館)『タタタタ』(鈴木出版)などがあります。
カバー袖に書かれているメッセージによると、作者は水族館のガラスケースにひっつく1匹のコバンザメからイメージが広がり、大海原をいろんな魚にくっついて泳ぎ回る世渡り上手さや、もしかしたら寂しがり屋かもなどあれこれ想像したようです。確かにそう考えるとコバンザメってちゃっかり者……? 子どもから大人まで、自然や生き物が好きな人にぜひおすすめしたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
いろんな動物にぴとっ! とひっついて… ちっちゃな コバンザメ 海へ、陸へ、空へ!
こばんざめはひっつくのが大好き。エイにぴと! 亀に、鳥に、ぞうにぴと! 海を飛び出し空を飛び、森を抜けてお月さまにひっつきます。最後は大きく跳ね上がったくじらのお腹にぴと! 海に帰ることができました。
■□■作者・りとうようい さんのメッセージ■□■ 水族館のガラスケースに、1匹のこばんざめがひっついていました。水族館へ来るまでは、大海原をいろいろな魚にひっついて、渡り泳いでいたのでしょうか。家主の機嫌はおかまいなく、ひっつく場所によっては迷惑だけど、根っからのさびしがり屋さんなんだ、と、思ってみれば、食べてみたくなるくらい、愛らしく見えてくるのです。こばんざめは、ひっついた魚の食べかすを、ちょうだいすることがあるらしいのです。なんとずるがしこくて世渡りじょうずな魚だこと、と、うらやましく思えたりするのです。そして、せっかくなら、めったにひっつく機会のないものにひっついて、見たことのない景色を見ることができれば、なおのこと、よろしいです。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
コバンザメの吸盤は魚だけでなく、いろんなものに付くそうなので、鳥のお腹にでも付くのでしょうか。
少しまじめに受けとめていたら、なんと破天荒な展開なのでしょう。
子どもウケしそうなお話ですし、まさかまさかのナンセンスなのでした。
とりあえず海に戻れて良かった良かった。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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