![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「日常」をテーマにルポタージュを続ける内堀タケシさんによる写真絵本。海外取材も多く、4年生の国語の教科書で、アフガニスタンに送られた日本のランドセルを取り上げた「ランドセルは海を越えて」が掲載されているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
今回、内堀タケシさんが取材したのは、東日本大震災から10年の今のフクシマの姿です。なかでも丁寧に取材されているのは、子どもたちの様子です。2013年に子どもたちが写真撮影した「エコトーク写真コンテスト」の作品や、撮影者の今の姿と言葉も収められています。そして、目に見えない放射能汚染の計測が今も続いている様子、被害そのままで時が止まったままの建物などの写真と文章が、多くのことを伝えてくれます。 さらに、2020年9月に開館した東日本大震災・原子力災害伝承館も取り上げ、「あの日の経験を、みらいの教訓に」という館のテーマにも寄り添います。
「きみはエネルギーについて、どう考えますか。」という内堀タケシさんからの問いを、この作品で受け止めてみませんか?
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
東日本大震災から10年をむかえる福島県。地震と原発事故という二重の災害ののち、人びとのくらしはどのように変わったのでしょうか。「ランドセルは海を越えて」の写真家・内堀タケシが、震災後の福島の人びとのようすを取材し、その表情や風景を、福島の人びとの声とともに伝える写真絵本。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
新型コロナウィルスに苦しみ、東京オリンピックの開催に不安を持ち。陰りをもった毎日ではあります。
だからと言って忘れ去られて良いわけではない、福島の現実がここにありました。
原発事故の爪痕は、自然災害(?)とはいえ、極めて人為的な経緯を見せています。
汚染水の海洋放出が決まった今、亡くなった方だけが犠牲者ではないことを痛烈に感じます。
あのとき小学生だった子どもたちが大学生になったという言葉に、重みを感じました。若者たちは現実をどの様に見据えるのでしょうか。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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