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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
尚子はしばらくの間、ブログで評判のオムレツ屋に居候することになった。双子の和也とも意気投合し、家族そろっての食事や団らんに心がなごむ。母の仕事に振り回される尚子が初めて味わう理想の家庭だ。楽しい毎日だったが…。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
2013年の課題図書だったようです。
私は知らずに読みました。
自由に仕事する母。
そんな自分第一主義のような母を批判的にも見ている娘。
その娘が預けられる親族宅には
一見平和そうでありながら、心に葛藤を抱える双子の兄弟がいました。
ただ、こういった波風は、すべて伏線ではないかと思うほど
後半に登場するひとりのおじさんが
高台からの景色を眺めながら放つ言葉がいいんです。
「たしかに一番上はいい、でも、一番下もいい。そして、五段目の景色もいい。どこだってすばらしい景色はあるんだ。ても、そこに座ってじっくり見なければ、景色の良さはわからない。それをどう見るかが大切なんだ」
著者はこのセリフを書きたくて
書かれた本のようにも感じました。
また、今の私にとても響きました。
大人の心にも響く、
素敵な一冊です。 (やこちんさん 50代・ママ 女の子15歳)
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