
美しく咲ききそう新境川堤の「百十郎桜」。昭和の初め、その堤を築く難工事に、大勢の朝鮮人労働者が雇われた。異郷での差別に苦しみながら、苛酷な労働に耐えた人びとへの思いをこめて、旅役者・市川百十郎は堤に千本の桜を植えるのだった。

タイトルの美しさに誘われて手にしました。
フィクションであると解っていながら、背景にある事実に、深い憤りを感じました。
日本の侵略思想に翻弄され、日本に連れてこられた朝鮮人のあまりにむごい扱われ方に、日韓の深い溝を読み取ってしまったからです。
私には日本名を語っていた在日朝鮮人の友人が何人もいました。(知っている間に韓国名に戻した人もいました。)
美しい桜並木の下に眠る悲しい史実、子どもたちが理解するためには、多少の学習が必要だと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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