著者が全国各地の語りべから採集した貴重な80話を収録。読むのにかかる時間表示が付き、読みきかせやストーリーテリングに最適の一冊。
どのお話も、絵本にしたら楽しいだろうと思わせる民話の集大成です。大川悦生さんが書いているので、作品がこなれています。それにしても同じお話でも、違話類話の多いこと。またどこか違う民話との類似も見つけたりして、400ページ近くの文章の中で、民話の迷路に入り込んだようにも思えました。
それぞれに簡単な解説がついていることがありがたく思いました。また、幾つかの区分に分けられた民話の最後に、民話に関するレクチャーが加えられていることで、より民話との親近感が増しました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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