![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
静かな時の流れのなかで、猫とおばあさんの日常が描かれる。 2人の死後にあった神秘的な物語は、言葉のない世界で語られます。
著者「あとがき」より 少年時代、物心がつく前から私は、おばあさん、おじいさんと一緒に寝ていた。 そして無数の物語を教えてくれた。 そこには、広々とした農村の自然風景――地平線、田畑、青空、樹木があり、鳥や虫たちがいた。 「ねことおばあさん」を書き終わった時、もう四十年以上も前に亡くなったおばあさんに、もう一回会ったような気がした。 幼い頃に巫女をやっていたおばあさんは、私を見守る神であり、人間の最高のやさしさをもって私を育ててくれた。 ティエン・ユアン
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
題名から主題のオーラを感じます。
作者の実体験がベースにあるようですね。
孫である「ぼく」が語る、おばあさんと猫との出会い、
それぞれの死、そしてその後。
語られない、余白の空間に、静かに流れる時間を感じます。
猫の色違いの目が印象的です。
不思議な余韻が残る読後感でした。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子1歳)
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