![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
末っ子を描いた『ティッチ』や『ロージーのおさんぽ』などが人気のパット・ハッチンスのお話絵本です。 主人公はこれまで一度も字をおぼえようとしたことがない男の子、トーマス。 先生が「字をおぼえなさい」と言っても「かんけいないね」。 「ペンキぬりたて」の立て札が読めず、頭からペンキをかぶることになっても「かんけいないね」。 デパートの扉の<ひく>を押して、外へ出ようとしたお客さんたちをひっくりかえしても「かんけいないね」。
何事にも「かんけいないね」とへっちゃらのトーマスが巻き起こす珍騒動。 くすっと笑いたくなるやりとりが繰り返されます。 とうとうトーマスは警察につかまって……!? さあ、トーマスは字をおぼえる気になるのでしょうか。
おもしろいのは「誰が」最後にトーマスに字を教えたかってこと! まさか字が読めないためにこんなことまで起きないでしょ、と言いたくなるのですが、それはそこ、パット・ハッチンスらしい茶目っ気が漂います。 黄色みの強い色彩、表情や動作をとらえた線、吹き出しのせりふがヨーロッパの漫画絵のような雰囲気。 トーマスは最後の最後まで「かんけいないね」ですが……。ちょっぴり人生は変わったみたい!? 字をおぼえたら楽しいこともあるかもよ、とユーモアたっぷりにハッチンスさんが誘っていますよ。
読んであげるなら3・4歳くらいから。小学校低学年の一人読みにもおすすめ。 翻訳家・小宮由さんがえらぶ幼年童話「こころのほんばこ」シリーズ第3弾です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
トーマスは、字を覚えようとしないために、次々と問題をおこしていきますが、「かんけいないね!」と、どこふく風。 ところが、ある日、大事故をおこしてしまって・・・!? 破天荒なトーマスのふるまいに、子どもが笑って読み進める事間違いなしの1冊です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
『ロージーのおさんぽ』や『おまたせクッキー』など、ハッチンスの賑やかで明るい絵本が大好きです。こちらも、タイトルを読んだだけでドキドキして、読むのが楽しみでした。
字を覚えようとしない男の子のお話です。私には我が家の6歳の息子も字を読むのが苦手なので、息子もトーマスのようになっちゃったらどうしようと、ドギマギしてしまいました。
息子も一緒に読んだのですが、最初は心覚えがあるからか、苦笑いしていましたが、だんだんと本当に笑っていました。
息子もトーマスのように、字を覚えて、本を読むことが好きな子になってほしいです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子9歳、男の子6歳)
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