![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
真実とスクープあるところ、いつでもさっそう、ホームズ降臨! 亀島小6年生の秀則は、探偵になることを夢見る、ミステリ好きな新聞委員。同じく新聞委員の「ぼく」こと春馬は、そんな秀則の優秀な助手(ということにされている)。
東京オリンピックが開催されるその年、春馬たちのクラスにあたらしいメンバーがやってきます。彼女の名前はバッタライ・サラダ。ネパールからの転校生! だけどサラダは、すぐにクラスで孤立してしまい……
「そもそもなんで、リュックサックで学校きてんの」 「習字セットとか絵の具セットとか、忘れ物めっちゃ多いしな」
ひょんなことから新聞委員に加わったサラダ。日本語のわからない彼女といっしょに新聞をつくるため、春馬と秀則は修行″戦を決行! サラダに日本語を教え、そして、サラダからネパール語を教えてもらいます。
言葉のちがうもの同士、どうすれば言いたいことを伝えられるか? 工夫と努力で少しずつ意思疎通できるようになっていく新聞委員の3人でしたが、ある日、サラダの孤立をさらに深めてしまう事件が起きて──
「ぼくらの仲を裂いていた犯人≠ヘ、意外と単純だったってこと。「お互いを知らない」、いわゆる「無知」ってやつだ」 なくなったうわばきが、あるはずのない場所から見つかった。だれかがウソをついている……のか? 迷宮入り! うわばき盗難事件。 学年一の俊足で、サッカーでもエースストライカーのベルナルドが、わざとPKを外した。いったい、なぜ? 亀島小で起きる謎と事件にいどむ「多国籍探偵クラブ」の活躍をとおして、外国にルーツを持つ子どもたちが抱くリアルな悩みを描いた青春ミステリー!
「サラダはそもそも、ぼくらの話を聞く気がないんじゃないか。ものすごくわがままな子なんじゃないか」
伝えたこととまるきり逆のことをするサラダを、はじめはそんなふうに感じている春馬。そんなサラダの態度の謎も、少しずつ互いのことを知るにつれ、解明されていきます。 同じ動きで、ちがう意味のジェスチャー。同じ音で、ちがう意味の言葉。そんな、知らなければ避けようもなく誤解が生まれてしまうようなちがいが、文化の数だけある。互いを理解することのむずかしさと大切さを、身近なエピソードから切実に描き出します。
孤立を深めたサラダに対して、運動会で恥をかかせようという計画があると知った春馬たち。そんな企みに真っ向から挑むことを決意した新聞部に、亀島小のホームズ秀則のアイデアが降臨する! そのアイデアとは?
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
春馬と秀則は新聞委員の二人組。同じクラスにネパールからの転入生、サラダを迎えていたが、サラダは日本語が分からずにクラスで浮いていた。しかしひょんなことからサラダも新聞委員の仲間になり、春馬と秀則は次第に彼女と仲良くなっていく。そんな折に起きた「うわばき事件」。犯人の証拠がつかめない状況で、サラダに運動会の借り物競争に出るよう闘いがしかけられた!しかもサラダも受けて立ち?!
消えたハムレット、ベルナルドの謎の行動、学校にきていない子どもたち――さまざまな事件を追ううちに結成された「多国籍探偵クラブ」は、運動会に向けてある行動を起こす!
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