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
イシシが上手なイモ版をつくるのをみたゾロリに、すばらしいアイディアが! すぐに大金もちになるため、ゾロリは行動を開始した。

1998年刊行。
じゃがいも畑で芋泥棒をしたゾロリ一家が、芋ばん(芋の版画)を使って悪さをしたらどんどん野望が膨らんで、ついに造幣局に忍び込むことになっていく奇想天外な泥棒の話。
泥棒なら一度は夢見る造幣局襲撃。偽札製造。
どんな話になるかは、是非とも本書を読んで、体験して欲しい。ジャガイモ畑から、あんなことやこんなことを通して、そんなところに飛躍していく作者のスゴイ発想力にしびれる。
ど〜〜〜〜しても、悪いことができないように、この世界はなっているということを、ど〜〜〜しても覆したい・挑戦者ゾロリ一味。ど〜〜〜〜〜しよ〜〜〜もない展開で、笑える。
笑いながら、「そ〜だよねー、わかるよ、悪いことはできないもんだよ」と最後には落ち着くので、泥棒の話だけど安心して子どもに読んでもらえる親切設計。
毎度思うけど、素晴らしい才能を、なぜ素敵なことには使わないのか? まあ、そんな野暮なことを言ったらいけない。
ドタバタ喜劇的な展開、あっと驚く結末が、やっぱり魅力的。
ゾロリは中毒性があるので、笑いが足らない人は、どんどんハマってください。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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